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保険営業の市場価値とは?転職市場で評価されるスキルとキャリアの実態2025.10.10
記事監修

FRONTIER株式会社
代表
鹿島 義則
SOMPOひまわり生命・クレディスイス生命で営業推進や組織統括を歴任。その後マニュライフ生命では3,000名規模の営業組織を牽引。2021年にFRONTIER株式会社を設立し、保険・金融・コンサル業界に特化した転職支援を年間300名以上手がけている。
保険営業は「数字を追いかける仕事」というイメージを持たれることもあります。
しかし、実際には、お客様の人生や将来に寄り添う、非常に意義のある仕事です。
近年はデジタル営業や資格取得といった工夫によって、市場価値をさらに伸ばすチャンスも広がっています。
本記事では、保険営業の市場価値とキャリアの可能性について解説します。
保険営業の「市場価値」とは

保険営業の市場価値は、成果を数字で示す力や、顧客の課題を理解して解決する力など、多様なスキルによって形作られています。
市場価値を意識することがキャリアを変える
保険営業の業務内容は、見込み顧客へのアプローチ、ニーズのヒアリング、商品提案や契約手続き、契約後のフォローなど、非常に幅広いです。
近年ではオンライン商談やデジタルツールを活用した営業スタイルも増えてきました。
保険営業の経験を通じて培われるスキルは、どの業界でも評価される普遍的なものです。
数字で成果を示す力、相手の課題を理解して解決策を考える力、信頼関係を築くコミュニケーション力などは、転職市場において高い価値を持ちます。
だからこそ「自分の市場価値はどこにあるのか」を意識することが、キャリアの選択肢を広げる第一歩になるのです。
保険営業ならではの強み
保険営業には、他の営業職にはない特徴的な強みがあります。
ひとつは、成果がそのまま報酬に反映されやすい点です。インセンティブ制度を活かして、短期間で大きな収入を得ることも可能で、実績が市場価値の高さを裏付けてくれます。
もうひとつは「人との信頼関係を築く力」です。保険という商品は、お客様の将来や家族に関わるものだからこそ、安心して任せてもらえる信頼感が欠かせません。
金融機関やコンサルティング業界など、人と人との関係性が重視される分野でも高く評価されます。
さらに、FP(ファイナンシャルプランナー)や証券外務員といった資格を取得することで、専門性が加わり、キャリアの可能性が広がります。
「ただの営業職」ではなく「資産や生活設計をサポートできるアドバイザー」としての立場を築けるのも、保険営業ならではの魅力です。
市場価値を高めるカギ
保険営業で市場価値を高めるには、営業成績や顧客との関係性、金融知識や資格といった要素を一つひとつ積み重ねていくことが大切になります。
数字が物語る営業力
保険営業では、日々の実績がそのまま自分の市場価値を示す要素となります。
また、契約件数や継続率、売上といった数字は、営業力を客観的に伝えてくれる指標として参考になります。
インセンティブ制度によって成果が収入に直結するため、結果を出せば短期間で高収入を目指すことも可能です。
勿論、ノルマに追われる大変さはありますが、厳しい環境で数字を残してきた経験は、どの業界でも通用する強みとして評価されやすいでしょう。
顧客との絆が最大の資産
保険営業の大きな魅力は、顧客との信頼関係を築けることです。
保険は将来や家族を守る商品だからこそ、「誰から買うか」が大切になります。信頼を得られる営業担当者であれば、お客様は安心して契約を任せられるのです。
また、契約後もフォローや見直しを続けることで、長い付き合いが生まれます。
そこから紹介や口コミが広がることもあり、営業活動にとって大きな財産になります。
幅広い金融知識が評価につながる
保険営業を続けるうちに、自然と金融の知識が身に付いていきます。
生命保険だけでなく、資産形成や相続、リスクマネジメントといった分野にも関わることが多いためです。
保険営業で培われた幅広い知識は、銀行や証券会社、コンサルティング業界など、他の分野でも強みになります。
単なる「保険営業」ではなく「お金の専門家」としての立ち位置を築けることは、転職市場でも高く評価されるポイントです。
資格がキャリアを後押しする
実務経験に加えて、資格を持っていることも市場価値を高める要素になります。
FP(ファイナンシャルプランナー)や証券外務員といった資格は、知識の証明となるだけでなく、お客様からの信頼にもつながります。
さらに、転職活動では「学び続けている人材」として評価されやすく、自己成長を示す強力なアピール材料になります。
資格取得は、キャリアを広げる大きな後押しになるでしょう。
保険営業の経験が活かせる転職先
保険営業で培ったスキルは金融機関だけでなく、保険会社の企画やマーケティング、さらにはコンサルや事業開発の現場でも高く評価されます。
金融機関
銀行や証券会社などの金融機関は、保険営業の経験を高く評価しやすい傾向にあります。
保険営業を通して、お客様のライフプランに合わせて保険商品を提案してきた経験が身に付いています。
そのため、融資の相談や投資信託、資産運用などの金融サービスを扱う場面でも大いに役立つはずです。
特に「数字に基づいた営業力」や「長期的な信頼関係を築く力」は、金融業界でも必要とされるスキルセットです。
保険営業でしっかり成果を出してきた人は、金融機関に転職しても市場価値を強く打ち出すことが出来ます。
安定した基盤を持つ金融業界で、新しいキャリアを築く選択肢は十分に検討に値するでしょう。
保険会社の企画・マーケティング職
営業の現場から一歩離れ、保険会社の本社で商品企画やマーケティングに携わる道もあります。
実際にお客様と向き合ってきた経験があるからこそ、「どんな商品が求められているのか」「どう伝えれば契約につながるのか」といった現場感覚を持っているのが大きな強みです。
例えば、新商品の開発に携わる際には、これまでに出会った顧客ニーズを具体的に反映させることが出来ます。
また、営業戦略やキャンペーン企画においても「現場の声」を生かすことで、実効性のある施策を提案できます。
営業で培った経験を新しい形で会社に還元できるため、やりがいを持ちながらキャリアチェンジを図れる分野だと言えるでしょう。
コンサルや事業開発
コンサルティング業界や事業開発の分野も、保険営業で得たスキルを活かせる場です。
顧客の課題をヒアリングし、最適な解決策を考えて提案するプロセスは、まさにコンサルティングに近いものです。
特に法人営業の経験がある方は、経営に関わる知識やリスクマネジメントの視点を持っているため、コンサルティング業界でも重宝されやすいでしょう。
また、新規事業の立ち上げやサービス開発に携わる際にも「課題解決型の営業力」や「人脈を築く力」は大きな強みとなります。
市場価値をさらに広げたいと考える方にとって、コンサルや事業開発は挑戦する価値のあるフィールドと言えるでしょう。
今から始める市場価値アップの方法

保険営業としての市場価値を高めるには、資格や顧客対応力に加えて、デジタル営業や専門家のサポートを取り入れる工夫が大切になります。
資格取得で専門性を磨く
保険営業でキャリアを伸ばしていくうえで、資格取得は大きな強みになります。
特にファイナンシャルプランナー(FP)や証券外務員資格は、顧客の資産形成やリスクマネジメントに関する提案力を高めてくれます。
資格を持つことで「この人なら安心して任せられる」という信頼感につながり、契約率アップにも直結します。
また、資格は知識の証明になるだけでなく、常に学び続けている姿勢を示すものでもあります。
転職を考えたときも「専門性を備えた人材」として評価されやすくなり、保険営業としての市場価値をより確かなものにしてくれるでしょう。
リピートを生む顧客対応力
新規契約の獲得はもちろん大切ですが、実は契約後の対応こそが市場価値を左右するポイントです。
定期的に顧客へ連絡を入れたり、状況の変化に応じて保険内容を見直したりすることは、長期的な信頼を築くために欠かせません。
一連の丁寧なフォローが「またお願いしたい」「知人にも紹介したい」という声につながり、自然と新しい契約の機会を生み出してくれます。
特に法人営業では、会社の経営状況や従業員の体制が変化するため、状況の変化に合わせて柔軟に提案できる営業担当者は重宝されます。
長期的に信頼される姿勢こそが、保険営業の市場価値を一段と高めていくのです。
デジタル営業で差をつける
直近数年で営業のスタイルは大きく変わり、オンライン商談やCRM(顧客管理システム)の活用は当たり前になってきました。
今まで訪問や電話が中心だった営業活動も、デジタルを取り入れることで効率化出来るため、顧客との接点を増やすことが可能です。
例えば、SNSやメールマガジンを活用して役立つ情報を定期的に発信すれば、信頼関係を深めるきっかけにもなります。
デジタルを使いこなせる営業担当者は、時代の変化に対応できる人材として市場価値がぐっと高まります。
今後の保険営業にとって、デジタルスキルは必須の武器になっていくでしょう。
転職エージェントを頼るのもおすすめ
自分の市場価値を客観的に判断するのは、なかなか難しいものです。
そんなときに役立つのが転職エージェントです。
プロの視点からキャリアの棚卸しをしてもらうことで、自分では気づかなかった強みや、他業界でも評価されるスキルが見えてくることがあります。
また、転職活動を本格的に始める前に相談するだけでもメリットがあります。
業界の最新動向や、自分の経験がどのように評価されるかを知ることは、キャリアの方向性を考えるうえで大きなヒントになるはずです。
安心して話せる第三者を持つことは、将来のキャリア設計において心強いサポートとなるでしょう。
保険営業としての未来を広げるために
保険営業は、契約件数や売上といった数字で成果を示す力だけでなく、顧客との信頼関係を築く姿勢や幅広い金融知識、資格による専門性など、多彩なスキルを活かせる仕事です。
金融機関やコンサルティング業界、企画やマーケティング職など、経験をもとに新たなフィールドへ挑戦できる可能性も広がっています。
日々の積み重ねを大切にしながら市場価値を意識することで、保険営業としての未来はさらに豊かなものへつながるでしょう。
保険営業としてのキャリアを見直し、新しい道を考えたい方は、専門的な知識や経験を持つプロに相談するのも一つの方法です。
FRONTIER株式会社では、金融業界やコンサルティング業界に特化した転職支援を行っています。
ご相談者様の市場価値を引き出しながら、未来の選択肢を広げるサポートを行っています。
キャリアに少しでも迷いや不安を感じたときは、どうぞお気軽にご相談ください。