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保険営業からの転職を考える方へ|今後の選択肢と押さえておきたいポイントを解説2025.08.06
生命保険の営業として働くなかで、「このまま今の仕事を続けていていいのかな」と感じることがあるかもしれません。
数字や成果に追われる毎日に疲れてしまったり、働き方や将来への不安を抱えたりするのは、ごく自然なことです。
転職を考えるようになったとき、今までの経験をどう活かせるのか、どんな選択肢があるのかを整理しておくと、不安も少しずつ和らいでいきます。
本記事では、保険営業からの転職を前向きに考えるためのポイントをご紹介します。
生命保険営業から転職を考える5つの理由

生命保険営業の仕事にはやりがいもある一方で、日々の業務の中でふと立ち止まりたくなるような悩みを感じることもあります。
ここでは、実際に転職を考えるきっかけになりやすい代表的な理由を5つご紹介します。
契約のプレッシャーに疲れてしまった
生命保険営業では、一般的に毎月の契約件数や保険料の目標が個人ごとに設定されていることがほとんどです。
週単位で数字の報告を求められたり、上司との面談で今後の見込みを細かく聞かれたりと、常に成果を意識する雰囲気の中で仕事に取組むことになります。
契約が上手く取れなかったときには厳しい言葉を受けることもあり、気付かないうちに心がすり減ってしまうこともあります。
本来であればお客様との関係性を大切にしたいと思っていても、数字を優先せざるを得ない場面もあり、そのギャップに戸惑う人も少なくありません。
人間関係にストレスを感じている
保険営業の職場は成果が明確に数字で見えるため、どうしても比較されやすく、社内の空気がピリピリしていることもあります。
数字が出ている人が注目され、出ていない人は居づらさを感じてしまうような雰囲気があると、「ここにいて大丈夫なのかな」と不安になることもあるでしょう。
さらに、毎日のようにロールプレイや進捗報告が義務付けられており、人によっては精神的な負担になることもあります。
上司との相性や社風が合わないと感じながらも、なかなか逃げ場がなく、日々のストレスを抱えたまま仕事を続けている方も少なくありません。
収入が安定せず、将来が不安
生命保険営業の報酬体系は、契約件数や保険料に応じた歩合給が基本になるケースが多く、月ごとの成果によって収入が大きく変動します。
最初の数ヶ月は研修手当や保障給があるものの、その後は完全に成果次第になることもあり、収入面に強い不安を感じる方も多いです。
特に、生活費や家族の養育費、ローンの返済などがある場合は、「今月は本当に大丈夫だろうか」と心配になってしまうこともあるでしょう。
また、契約が取りにくくなる不安や、今後に対する将来へのモヤモヤが、転職を考えるきっかけになることもあります。
プライベートの時間が取りにくい
生命保険営業の仕事は、お客様のご都合に合わせてスケジュールを組む必要があるため、平日夜や土日も働くことが多いです。
特にご家族のいるお客様の場合、どうしても週末や夜間でないと面談の時間が取れないことが多く、プライベートの予定を後回しにすることが当たり前になってしまいがちです。
営業所での朝礼や会議、アポイント調整や事務作業なども重なると、拘束時間が長くなり、気持ちもなかなか休まりません。
自分の時間や家族との時間を大切にしたいと思っても、仕事優先の生活が続くことで、生活バランスの乱れを感じる方もいます。
本当にお客様のためになっているのか疑問に感じる
生命保険営業では、会社が用意した商品の中から提案をすることが基本になるため、「もっとお客様に合った選択肢があるのでは…」と感じる場面も出てきます。
一社専属のスタイルでは提案の幅が限られ、理想と現実の間にギャップを抱える方も少なくありません。
特に、一定の売上目標が求められる職場では、成績のためにクロージングを急がなければならない場面もあり、「提案内容について、お客様に本当に喜んでもらえるのだろうか」と心が揺れることもあるでしょう。
保険の仕事に誇りを持っていたはずなのに、いつの間にか違和感を抱くようになっている自分に気付くこともあります。
実はたくさんある!保険営業で得られる強みとは
生命保険営業の仕事を通じて身につく力は、業界を問わずさまざまな場面で活かすことができます。
ここでは、具体的にどんな経験や強みが得られるのかを見ていきましょう。
新規開拓を通じて鍛えた行動力と営業力
生命保険の営業では、知人や友人への声かけから始まり、飛び込み営業や交流会への参加など、自分から動いてお客様とのつながりをつくることが求められます。
決められたルートや既存の顧客がいない中で、ゼロから人間関係を築く経験を積み重ねることで、自然と行動力や営業力が磨かれていきます。
たとえ断られたとしても諦めずに足を運び続ける姿勢は、多くの仕事で評価される大切な要素です。
短い時間の中で相手の関心を引き出し、納得できる説明ができるように工夫する力も、保険営業ならではの強みといえるでしょう。
顧客との信頼関係を築いた対人スキル
生命保険という商品は、万が一のリスクや将来に関わる大切なものです。
その分、職業や年収、家族構成や健康状態など、プライバシーに踏み込んだ内容についても丁寧にヒアリングする必要があります。
顧客から信頼される関係を築くには、相手に寄り添う姿勢や安心感を持ってもらうことが欠かせません。
保険営業では、年齢や性格の異なる多くのお客様と接する機会があるため、自然と人に合わせた話し方や距離感が身についていきます。
契約して終わりではなく、見直しやフォローアップを通じて長く信頼関係を保ち続ける経験は、どの業界でも活かせるコミュニケーションスキルになります。
壁にぶつかっても前を向く、粘り強さと自己成長力
生命保険の営業では、どんなに準備をしていても契約につながらない日があったり、突然キャンセルになることもあります。
結果が思うように出ない時期が続くと、不安や焦りを感じる場面も少なくありません。
そんな中でも、何とか切り替えて次の一歩を踏み出そうと努力を続ける姿勢は、保険営業の仕事を通して多くの人が身につけている力です。
また、失敗の原因を振り返って改善したり、先輩や上司からアドバイスをもらいながら自分なりに成長する姿勢も重視されます。
業務経験を重ねる中で、少しずつ粘り強さや柔軟な対応力が養われていきます。
次のキャリアにどう活かす?保険営業からの転職先

保険営業として積み上げてきた経験やスキルは、異なる業種や職種でも活かせる場面がたくさんあります。
ここでは、代表的な転職先と特徴をご紹介します。
営業の“質”を磨き、“幅”を広げるキャリア
「生命保険営業の経験とスキルを活かしてもっとキャリアの幅を広げたい…」
例えば代理店営業は「支える」「教える」「戦略を描く」といった側面を兼ね備えたコンサルティング型営業です。中長期的な販売戦略の立案と実行支援などを通じて、パートナー企業の成長を後押しする役割を担います。
代理店営業推進担当者は、企画力(販売戦略・施策立案)分析力(売上・行動データの可視化)マネジメント力(代理店との関係構築・教育支援)といったスキルを掛け合わせていくことで、営業職の枠を超えたキャリアに発展させることができます。
保険会社の内勤職で経験を活かす
「今までの保険の知識は活かしたいけれど、営業という働き方にはちょっと疲れてしまった…」
そんな気持ちを抱えている方におすすめなのが、保険会社の内勤職です。
例えば、保険事務部門で保険金・給付金などの支払い事務や、お客様サービス部門や営業サポート部門で、契約者からの問い合わせに対応するコールセンターや、保険内容の見直しに関わるカスタマーサポートなどがあります。
営業経験がある方なら、お客様の不安や疑問に自然と寄り添える対応ができるはずです。また、商品説明のわかりやすさや業界知識も、そのまま強みになります。
お客様と直接向き合う営業とは少し違った形で、今まで培ってきたスキルを活かしながら働ける選択肢として、内勤職は注目されています。
FP会社や保険代理店で“お客様本位”の提案が出来る環境へ
「保険の仕事自体は好きだけど、今の働き方はちょっと合わないかも…」と感じている方もいるかもしれません。
そんな方にぴったりなのが、FP会社や保険代理店への転職です。
FP会社や保険代理店では、固定給が支給されたり、見込み顧客が会社から用意されたりと、営業活動の負担がぐっと軽くなるケースも多くあります。
研修制度が整っている企業も多いため、安心してスタートできるのも嬉しいポイントです。
何より、お客様一人ひとりに向き合った提案がしやすく、「本当に役立つ保険を届けたい」という気持ちを大切にできる環境です。
保険業界での経験を活かしながら、やりがいや働きやすさの両方を求めたい方におすすめです。
金融・コンサル業界でキャリアアップを狙う
「もっと専門的な仕事にチャレンジしてみたい」「営業経験をキャリアアップにつなげたい」
そんな思いが芽生えたら、金融やコンサル業界に目を向けてみるのも良いかもしれません。
例えば、銀行の個人・法人営業や、経営支援を行うコンサルティングファームなどでは、保険営業で培った提案力やヒアリング力がしっかり評価されます。
複雑なサービスを分かりやすく説明する力は、金融商品や経営課題の提案でも役立ちますし、数字に向き合ってきた姿勢も大きな強みになります。
勿論、業界が変われば学び直すこともありますが、意欲を持って取り組める方は、新たなフィールドでもしっかりと活躍できるでしょう。
後悔しない転職にするために、大切にしたいこと
転職を前向きなものにするためには、準備の段階で意識しておきたいポイントがあります。
ここでは、転職活動を始める前に整理しておきたいことをまとめました。
転職したい理由を、自分の言葉で説明出来るようにする
転職活動では、ほぼ必ず「何故転職したいのか」と尋ねられます。
そんな時に、「なんとなく今の職場が合わないから」といった曖昧な理由では、なかなか相手に気持ちは伝わりません。
「短期的な成果ばかりを求められる風土で、お客様の将来を見据えたご提案が出来ないことに、もどかしさを感じていた」といったように、自分なりの違和感や課題をきちんと整理しておくと安心です。
また、「何故同業他社ではなく、異なる業界職種を検討しているのか」まで言葉にできると、面接でもより説得力が増します。
無理に立派な理由でなくても大丈夫です。自分の思いを、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。
今後やってみたいこと・叶えたい働き方を描いてみる
「今の職場を辞めたい」という気持ちがあっても、次の職場でどう働きたいかが見えていないと、似たような悩みを抱えてしまうかもしれません。
大切なのは、「どんな仕事をしてみたいのか」「どんな毎日を送りたいのか」を少しずつでも考えてみることです。
例えば、「もっとじっくりとお客様の話を聞いて提案できる仕事に挑戦したい」「家庭と両立しながら、長く安定して働ける環境を選びたい」といった願いも立派な転職理由です。
自分なりの希望や目標を言葉にしておくと、求人選びの軸にもなってくれますよ。
成果や経験は、どんな小さなことでも具体的に整理する
転職活動では、「何をどのように頑張ってきたのか」を自分の言葉で伝えられることが、非常に大切です。
表彰歴や目立った成績がなくても、「どんな工夫をして成果につなげたのか」「自分なりに試行錯誤した経験」などは、しっかり評価されるポイントです。
例えば、「新規開拓が苦手だったので、地域のイベントに参加して信頼づくりから始めた」「訪問後に手書きのメモを添えて感謝の気持ちを伝えた」といったエピソードも十分にアピール材料になります。
小さなことでも、自分なりに取り組んできたことは、自信を持って整理しておきましょう。
まとめ
転職を考えるとき、自分に何ができるのか、この先どんな働き方をしたいのか、不安に感じるのは当然のことです。
そんな時こそ、一人で抱え込まず、専門的なサポートを活用するのもひとつの方法です。
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「今のままでいいのかな」と少しでも感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたらしいキャリアの第一歩を、一緒に考えていきましょう。